第373章 財産トラブル

祖母はそう聞いて、私の手の甲を優しくポンポンと叩いた。

「美玲、私も長く生きてきたからね、いろんな人を見てきたんだよ。分かっているさ。これをあんたに渡した以上、もうあんたのものだ。大切に持っておきなさい。いつかきっと役に立つ時が来るからね」

鼻の奥がツンとして、涙が込み上げてきた。

「お祖母様……」

祖母は微笑みながら私の涙を拭ってくれた。

「馬鹿な子だね、何を泣くことがあるんだい。私はまだ死んでやしないよ。美玲には毎日笑顔でいてほしいんだ。こんなことで思い悩まないでおくれ」

私は頷き、懸命に笑顔を作った。

「はい、お祖母様。そうします」

なぜ祖母が池津徹に私と単独で会うよう...

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