第392章 法律の武器を使うことも厭わない

ほどなくして、山本宏樹が私の部屋に入ってきた。

彼は私の顔を見て、どこか腑に落ちないという目をする。

「どうした? 祖母さんに呼ばれて、何か言われたのか?」

私は首を横に振り、父の手紙を差し出した。

「先に、これを読んで」

山本宏樹は手紙を受け取り、黙々と目を走らせる。

読み終えたあとも、しばらく言葉が出なかった。やがて、重たい息を落として言う。

「……そうか。君の父上は、ずっと前から知ってたんだな」

「それに、俺が起業したときの資金まで——君の父上が出してたなんて」

自嘲気味に唇を歪める。

「自分の力だけでここまで来たと思ってた。結局、木村家の後ろ盾があったってことか…...

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