第393章 あなたは私と離婚する決意を固めたの?

「俺と離婚するために、裁判までやる気か。……そこまでして残りたくないのか? 俺のそばに」

山本宏樹は唇をきつく結び、目尻を吊り上げた。眉間の影に、かすかな悲しみが滲む。思わず情が移りそうになる表情。

けれど私は知っている。これは山本宏樹の“顔”だ。弱いふりが、やけに上手い。

たぶん、それは男の共通点なのだろう。

彼の振る舞いには、もう慣れてしまった。今この瞬間、目の前で哀れを装っていても、次の瞬間には私の首をつかみ、容赦なく問い詰めてくる。

「自覚があるだけ、まだマシね」

山本宏樹に、これ以上なにかを期待させるつもりはなかった。

長引かせられる話じゃない。仮に本人が引き延ばした...

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