第418章 黒山弘通をどう思うか

中村治郎は山本宏樹の傍に長年仕えてきた。だから、彼のことを――山本宏樹という人間を、誰よりも知っている。

もし中村治郎がこちらにつくなら、私にとって大きな助けになる。

山本宏樹は松田未菜を囲うようになってから、社内行事のたびに歯止めが利かなくなった。現場の社員たちは不満を募らせ、陰で怨嗟の声まで上がっている。取締役の一部からも、すでに眉をひそめられていた。

持ち株が最多でなければ、あの席はとっくに別の誰かに奪われていただろう。

けれど、今は違う。

祖母が自分名義の山本グループ株を、私に譲渡したのだ。

私は今、株式を30%持っている。山本宏樹は40%――差は10%。

山本宏樹に次...

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