第420章 信じるか信じないか殴るぞ

目の前がぱっと明るくなった。この手なら確かにいける。これまで大手の仕入れ先ばかり探して、小さな業者の存在をすっかり見落としていた。

小規模な業者は供給量こそ多くないが、品質は悪くないはずだ。

「黒山弘通、その案いいね。すぐ動いて」

指示すると、黒山弘通は「はい」と短く返し、踵を返した――が、すぐに足を止める。

「木村さん、もう一つだけ」

「何?」

「中村助手の件なんですが……このところ会社に出ていなくて、仕事がかなり溜まっています。どなたか追加で手配して、分担させたほうがいいかと」

私は眉を寄せた。中村治郎の突然の不在が会社に影響しているのは確かだ。けれど、今この状況で新しい人...

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