第422章 私の会社を奪おうというのか

「山本宏樹、どうしてそんな言い方するの。私たちだってお母さんの体が心配で、わざわざスープを煮て持ってきたのよ」

「そうよ、宏樹。あんたって子は、どうしてすぐ人を悪く取るの」

「おまえらが、そんな殊勝なことする時があるのか?」

山本宏樹は昔から口が悪い。

けれど彼が山本亜佐美と山本綾野にそう言ってくれたことが、正直どこか痛快でもあった。

二人が祖母の見舞いに来た理由だって、だいたい見当はつく。

祖母の具合が少し持ち直したから、遺言の話でも探りに来たのだろう。

祖母は不機嫌そうに山本宏樹をにらみつけた。

「この子は……口にすることに遠慮がないねえ」

「ばあちゃん、事実だろ」

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