第427章 彼は山本宏樹にとても似ている

石川萌香の腕を引っ張りながら言った。

「行こう。今日、ほんと怖かった……」

ところが石川萌香は、急にその場で立ち止まった。目をまん丸にして黒山弘通をじっと見上げる。

「ねえ、イケメン。名前なんていうの? 連絡先、教えてくれない? 今度お礼にご飯おごるから」

――ああ、これだ。萌香、顔がいい男を見るとすぐ口説きにいく。

慌てて間に入る。

「もう、萌香。ふざけないの。先に帰ろう」

でも萌香は譲らない。

「美玲は黙ってて。今日は絶対、連絡先聞くんだから」

黒山弘通が困ったように私を見る。私は力なく笑ってみせた。

「気にしないでください。酔ってるだけなので」

萌香は酔うとこうな...

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