第429章 食事の約束

「木村さん、私は小林と申します」

「小林秘書、どうも。竹中社長のご指名で来たということは、取引の件も社長の腹づもりがあるんだろう?」

「木村さん、確かに当社としてはお取引の意思がございます。ただ、価格のほうが……」

言い切らなくても、何を言いたいのかは察しがついた。

「小林秘書、遠慮せずに言ってください。お互いその気なら、出し惜しみする必要はないでしょう」

「現在、市場価格は1トン30万です。うちの社長が申しておりました。木村さんと竹中社長は旧知の間柄ですし、変に上乗せはしない、と。市場より5%だけ上で、木村さんにお出しします」

思わず眉が寄った。30万の5%なら1万5千。

一...

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