第430章 約束に赴く

あれこれ思い出すたび、胸の奥がじわりと重くなる。

指先でスマホを強く握ったまま、私は黙って考え込んだ。――これは、私にとってのチャンスだ。

竹中社長が本気で組む気なら、私が行って話をまとめられれば、目下の危機はひとまず和らぐ。けれど、送られてきた場所がどうにも引っかかる。そんなに簡単な話じゃない。

疑いは残った。それでも、行って確かめることにした。

チャンスは目の前にある。どう使うかは自分次第だ。行くと決めたからといって、無策で飛び込むほど愚かでもない。私は住所を福田翔陽に転送した。

こういう件は、彼が動いたほうがずっとやりやすい。

胸がちくりと痛んだ。申し訳ない。でも、どうしよ...

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