第百二十一章

彼女はマイクを手に取り、観客へ向かって落ち着いた様子で口を開いた。

「皆さま、こんにちは。詩音と申します。この度、私の個人事務所と九条グループが共同で進めております観光リゾート開発プロジェクトですが、大きく七つのセクションに細分化されております」

その言葉と同時に、背後のLEDスクリーンが明るく点灯した。

精巧に作られた構成図が画面いっぱいに広がり、中心となるメインプロジェクトの周りをゆっくりと回転していく。各セクションの横には詳細なデータ指標と予想収益が添えられており、どれも数え切れないほどのシミュレーションと検証、白紙撤回、そして再計算を経て、ようやく弾き出された数字だった。

詩...

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