第19章

会議を終え、詩音は早足でオフィスへ戻った。

投資部の人間は年々質が落ちている。そう認めざるを得なかった。

どっと押し寄せる疲労に眉間を揉みほぐし、一息つこうと手を伸ばしたグラスは、とっくに空になっていた。

グラスを手に立ち上がり、給湯室へ向かう。

ドアノブに手をかけた瞬間、中から不満の混じった甲高い声が漏れ聞こえてきた。

「マジでやってらんない。台本なんて、人気タレントさえキャスティングすればスポンサーもたくさん付くじゃないですか。たかが部長のくせに、社長でもないのに何様って感じ」

「ちょっと声が大きいって。誰かに聞かれたらどうするの」

「だって腹立つじゃないですか! みんなの...

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