第100章 ボス

ワケイ国際学校。

ふだんは蝶よ花よと育てられた財閥の子息たちが、何十人も両手を後ろで縛られ、壁際の隅に押し込まれている。

だが、例外がひとり。

シェーン。

白衣を着た天才少年だけは、床に転がされていなかった。

彼は事務用の椅子に座らされ、両手は極細のプラスチック結束バンドで「形だけ」留められている程度。目の前の机には、淹れたての熱い紅茶が一杯。

銃を持った傭兵たちは、彼から三メートルも距離を取り、目に見えて警戒していた。

「なんであいつだけ椅子でお茶なんだよ?! 俺の親父は議員だぞ! よくも――」

「ガンッ!」

頭目のスカイが歩み寄り、銃床でその顔面を叩き潰した。血のついた...

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