第101章 五十億?

「ボス……いま、なんて?」

スカイはごくりと唾をのみ、床から少しでも起き上がろうとしながら、へつらうように部屋の隅の財閥の子息令嬢たちを指さした。

「どれがお好みで? ここには政治家や富豪のガキが何十人もいます。好きなのを選んでください!」

そう言いながら、スカイの指先が異様なほど正確に、壁際に縛られたシェリーを指し示す。

「ただし、こいつはダメです、ボス。ライアン家の本物の娘ですから。ブレイン・ライアンの狡猾な野郎が、50億ドル出すって話で……いま連れて行くところで――」

「50億?」サイラスが低く、聞き返した。

「そう! 50億!」スカイは興奮したようにうなずく。

「――パ...

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