第102章 泣いてどうするの?

サイラスは通話を切った。

「おまえ」サイラスは廊下の天井にある換気口を指さす。「あのダクトを伝って外へ出ろ。人のいない物置を見つけて、そこで隠れてろ。少しでも音を立てたら、外の流れ弾が頭を撃ち抜くぞ」

清水ネネは転げるようにゴミ箱を踏み台にして換気ダクトへ潜り込み、振り返ることすらできなかった。

サイラスは片腕でシェリーを抱えたまま、会議室の扉を一撃で蹴り破る。

扉が吹き飛んで入った瞬間、四人の傭兵がばっと振り向いた。

「誰だ――」

引き金を絞る暇すらない。

サイラスの銃口が火を噴いた。

「バン! バン! バン! バン!」

耳を裂く銃声が四発、立て続けに響く。

次の瞬間、...

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