第103章 致命的なミス

半時間前。

本校舎地下二階、コアサーバールーム。

「ドンッ!」

分厚い金属製の防爆扉が、獣じみた一撃で蹴り歪められた。

リアムは黒いレザージャケットのまま大股で踏み込み、サプレッサー付きのグロックを握り締める。黒い銃口は、サーバーの前に座る痩せた長身の影へ一直線。

「引き渡せ」

凍りついた声。怒りで充血した眼が、異様な赤を滲ませていた。

「サイモン。遊びに付き合う気はねえ。バケモノちゃんを出せ。出さねえなら、今ここで脳みそぶち撒けさせる」

サイモンは回転椅子のまま、ゆっくりと振り向いた。

だぶだぶの灰色パーカー。口の端でガムをくちゃくちゃと噛み、銃口を突きつけられても瞬きひ...

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