第11章 ママに知られてもいいってこと?

「おまえには関係ない」

リアムは鉄の小箱をひょいと持ち上げて重みを確かめ、また元の場所へ置いた。

「……もういい。いらねえ。おまえが持ってろ。どうせ持ってかれても、また作れるしな」

朝七時。シェリーが階下へ降りると、サイラスはすでにダイニングテーブルの上座に座っていた。

昨夜のうちに帰ってきたのだろう。ジャケットは新しいものに替わっている。だが、眉骨から頬骨へ斜めに走る青あざだけは隠しきれていなかった。

ヴェラはコーヒーポットを手に、視線をその痣に一秒だけ留める。けれど、何も言わない。

シェリーは椅子によじ登り、サイラスの隣にちょこんと座った。

「パパ、おかえり」

「ああ。南...

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