第117章 ひざまずく

「問題ねえ!」リアムはサイモンの肩をがしっと押さえ、その瞳に、異様なまでに熱に浮かされた光を宿した。

この気の小さい男を完全に働かせるため、リアムは最後の切り札を切る。

「考えてみろよ、バケモノちゃんのことを。あの古い屋敷から助け出してやりゃ、あの子はおまえをスーパーヒーローだと思うぞ」

「でっかい目で見上げてさ、ふにゃっとした声で『サイモン兄さん』って呼ぶんだ」

「それどころか、自分から小っせえ手を差し出して、ほっぺをむにってされるの待ってんだぞ」

サイモンの目が、ぱっと輝いた。

……それは、調査局のメインフレームを落とすよりも、よほど血が騒ぐ話だった。

「やる!」

サイモ...

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