第13章 手加減できなかった

シェーンは両手をパーカーのポケットに突っ込んだまま、唇を結んで黙り込んでいた。

リアムはあの髪のまま、眼球には血がにじむような充血。シェリーだけを刺すように睨みつけている。

誰も口を開かない。

――カラン。

ヴェラの手から骨スキ包丁が滑り、白い大理石のローテーブルに落ちた。

その瞬間、彼女の顔から柔らかさが消える。翡翠みたいな緑の瞳を見開き、リアムをがっちりと捉えた。

「……リアム? あなた、裏庭のあのリスに手を出したの?」

「ママ、ただのそこら中に糞する害獣だろ! どこから来たかも分かんねえ乞食に、ちょっと――」

「ケイコよ! あれは、私のケイコ!」

ヴェラが突然、甲高く...

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