第25章 誰こそが被害者なのか?

医務室のドアを押し開けて出たとき、シェリーの額にはやたらと大きい白いガーゼが貼られていた。

痛みが脈に合わせてズキンズキンと跳ね、歩くたび胸の中でデイビス一家に丁寧に呪いたくなる。

1年A組の前まで戻ってきて、シェリーは足を止めた。

教室の中から、ブラッドのガラガラ声が響く。

「見たかよ。あのゴミ、床に血ィ垂らしまくってさ。顔なんか死人みてえに真っ白だったぞ。デイビスの一撃で、名字どころか自分が誰かも忘れてんじゃね?」

「自業自得よ。うちらのテーブルひっくり返したんだもん」甲高い女子の声が続く。「ソフィア、落ち込まないで。ああいうのはワケイから消えればいいのよ」

ソフィアの声は、...

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