第35章 蜂の巣にされる

リアムはシェリーの手首をつかみ、闇の中をひたすら駆けた。

シェリーはライアンに蹴り上げられた腹を押さえ、足を運ぶたび、臓腑が砕けたガラスの上を転がされるみたいに痛んだ。

「止まれ! 何者だ!」

曲がり角の先で、戦術用ライフルを構えた屋敷の警備が二人、ぬっと立ちはだかる。

次の瞬間、懐中電灯の白い光が真正面から二人の顔を撃ち抜いた。あまりの眩しさに、シェリーは目を開けていられない。

心臓がひゅっと縮む。

終わった。今度こそ蜂の巣だ。

けれど、リアムはほんの半秒たりともためらわなかった。

いきなり前へ跳ねる。相手の銃口へ、真正面から体当たりするように突っ込んだ。

右手に握った小...

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