第38章 バタフライ効果

「どうせ、あの狡猾なクソ野郎と、あのブリっ子を殺せないなら……あいつらに金を流してる連中を殺してやる!」

ヴェラはリビングのローテーブルを一蹴りでひっくり返し、狙撃銃をソファへ叩きつけた。瞳の奥から、背筋を凍らせる殺気がじわりと滲む。

サイラスは即座に、マガジンを何本もぶら下げたタクティカルベストを羽織った。流れるような手つきでグロックを二丁、ホルスターに突っ込む。

「その通りだ。まずは小物から潰す。ライアン家は金持ちなんだろ? 誰がまだ、あいつらと商売できるか見ものだな」

それから一週間。

ニュース番組は、下手な映画なんか目じゃないくらい、毎日が見せ場になった。

シェリーとリア...

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