第47章 悪くない

シェリーは、山のように積まれたピンクのレースのワンピースの脇にぺたんとあぐらをかき、黒いベルベットの箱を膝の上に載せていた。

ぷくぷくした小さな手を伸ばし、ルースダイヤを一粒ずつ取り出しては、絨毯の上にきっちり整列させていく。

「ひとつ、ふたつ、みっつ……」

ぶつぶつと小さく数えるたび、瞳はランプみたいにきらきら輝いた。

リアムはソファの端にもたれ、左手のギプスをぶら下げたまま、右手で頬杖をついて、その様子を黙って眺めていた。

このバケモノちゃん、今は間の抜けたクマのカートゥーン柄の寝間着なんか着て、身体ごとちんまり縮こまっている。

ダイヤを数えるたびに頬がふく、ふくっと膨らむさ...

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