第52章 助けらんねえぞ!

シェリーはぶどうジュースにむせて、涙まで滲ませながら、手の甲で口元をぐいっと拭った。

「何言ってんの! わたしまだ6歳だよ! あれは頭がおかしい弟なの!」

サマーズの目には『へえ、そうなんだ。信じると思った?』と書いてある。

「はいはい。ほら、さっさと戻れ。おまえらの担任、またキレるぞ」

シェリーはボロい椅子からぴょんと飛び降り、ひらひら手を振って、ちんちくりんな足で温室を駆け出した。

ワケイ国際高校部――廃墟みたいな屋上。

リアムは錆びた手すりにもたれ、左手はギプス、右手は苛立ちまぎれにスマホを連打していた。

画面はサイモン兄さんからの通知で埋め尽くされている。

『リアム、...

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