第68章 カッコいい?

黒いロールスロイスのドアが、デイビッドの手で恭しく開けられた。

リアムは脇に抱えていたシェリーを遠慮なく、広々とした後部座席へ放り込み、自分もそのまま乗り込む。

「バンッ!」

ドアが閉まり、外の生徒たちの怯えた視線は遮断された。

「離して! 制服のスカート、シワになる!」

シェリーが本革シートの上でじたばたする。

リアムは鼻で笑い、無傷の右手を伸ばすと、子猫でもつまむみたいに彼女をひょいと持ち上げ、そのまま自分の胸に押しつけた。

「大人しくしろ、バケモノちゃん。まだ暴れるなら、窓から放り捨てるぞ」

むっとした顔のまま、シェリーは彼のがっしりした胸板にもたれ、小さな手でレザージ...

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