第69章 臆病者

「……認める。わたし、臆病者だ」

「学校じゃさ、強がってた。教科書ぶん投げて人に当てたりして。でも本当は怖くてたまらなかったんだ。あいつらが本当に撃ってくるのが怖い。あの真っ暗な地下室に、また閉じ込められるのが怖い」

シェリーは短い腕にぎゅっと力を込め、彼の首にしがみついた。

「だから、死なないで。わたし、変わる。強くなるように頑張る。でも、わたしが強くなる前に、絶対に勝手に死んだりしないで! 外で死んだら、回収する人だっていないんだよ」

リアムは高級レザーのシートに、ぎくしゃくと座ったまま固まっていた。

このバケモノちゃんめ。

震えるほど怖がってるくせに、口だけは強い。

「…...

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