第70章 見つけた

時は一週間前へ遡る。

コネチカ、ライアン荘園。

午後の陽射しが書斎の巨大な床まで届く窓を突き抜け、値の張るマホガニーの机上に斜めの光を落としていた。

空気にはキューバ産シガーと最高級のバーボンが溶け合った匂いが漂う。

ブレイン・ライアンは本革張りの車椅子に座り、机の上で引き裂かれたクラフト封筒を、まるで呪いの札でも見るように睨みつけていた。

傍らに立つ補佐のグレンは、息をすることすら許されない顔で固まっている。

最上級の遺伝子研究所から届いた、至急の報告書。

ライアンの指先が、わずかに震えた。

深く息を吸い込み、乱暴に最後のページをめくる。

視線は一直線に、最下段の結論へ落...

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