第74章 最初の不運なやつは誰だ?

ワケイ国際の1年A組。

教室の広い机にぺたんと突っ伏し、シェリーは赤いクレヨンで画用紙のバービー人形に口紅を塗っていた。

「シュッ——パシッ!」

折り紙の紙飛行機が弧を描いて飛び、狙い澄ましたみたいにシェリーの後頭部に当たる。ひらりと落ちた先は、彼女の絵の上だった。

シェリーの手が、ぴたりと止まる。

振り向かない。小さな手を伸ばし、その紙飛行機をくしゃりと握り潰すと、隣のゴミ箱へぽいっと放り込んだ。

三秒後。

二機目が、また後頭部に命中した。

シェリーはすうっと息を吸い、赤いクレヨンを机にどん、と叩きつける。

そしてゆっくり振り返った。

澄んだ大きな瞳。そこに浮かぶのは、...

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