第87章 バカだと思ってるのか?

シェリーの容赦ない指摘が、ブルックの無理やり作った冷酷さを一瞬で粉々にした。

彼は絨毯の上に硬直したまま正座し、目の前の六歳の少女を見つめて、胸の中がぐちゃぐちゃに掻き乱される。

――だが、認めるわけにはいかない。少なくとも、あの危険な殺し屋二人の前では。

「お、俺……何のことだか分かんねえよ」

ブルックは視線を逸らし、袖で顔をぐしゃっと拭って、誤魔化そうとする。

「ちょっと……我慢できなかっただけだ」

鼻をすすり、苦し紛れに言い張った。

「目に砂が入ったんだよ。そう、この部屋、風が強すぎてさ。吹かれて涙が出ただけ」

リアムは、呆れを通り越して笑いそうになった。

「風が強い...

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