第89章 特別か?

「もう俺のことは気にすんな、シェリー」

ブルックは手を伸ばし、くしゃくしゃの短い髪をそっと撫でた。口元に浮かぶのは、やわらかな笑み。

わざと話題を逸らしたのだ。彼女を重たい話の底に沈ませたくなかった。

「今の家族のこと、聞かせてくれよ」

ブルックが興味深そうに言う。

「本当にそんなに……変わってるのか?」

その一言で、シェリーの目がぱっと輝いた。

「変わってる?」

「リアムなんて、歩く火薬樽みたいなもんだよ。道で犬にワンって吠えられただけで、銃抜いてその犬と決闘しようとするんだから。シェーンは飴ひと粒食べるだけでも、ドーパミンの分泌量を計算する変態!」

シェリーは勢いのまま...

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