第92章 ロックされた?

サイモンはリアムの殺気じみた視線など意にも介さず、くるりと踵を返して校門脇の花壇へ向かった。

いちばん派手に咲いている花を一本、根こそぎ引き抜く。ぱっぱっと土を払う。

「何してんだよ」リアムが眉をひそめる。「マアミの精神病院、まだ入ったことねえのが不思議なくらいだな」

サイモンは花を指先でくるりと回し、フードの影に沈んだ目で、校舎の防犯カメラをさりげなく一瞥した。

「そんなにカリカリするなよ、弟くん」軽い声が、逆にぞっとするほど不自然だった。「この学校、景色が退屈すぎると思わない? ……そのうち、薔薇より赤い花が咲くかもね」

リアムには意味がわからない。ただサイモンの周りに、火薬み...

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