第10章 彼女こそが捨てられたのだ

さっきまで夜見美羽は、夜戦と一緒に「1位おめでとう!」と盛り上がって、プレゼントまで受け取って帰ってきたばかりだった。なのに、玄関をくぐった瞬間に耳に飛び込んできたのは――こんな話。

じゃあ、さっきのあれは……夜見美羽のためじゃなかったの?

抱き違えられたあの子のためのものだったの?

胸の奥がひやりとした。けれど美羽は、驚きを飲み込むのも早かった。受け入れたくなくても、事実は事実だと分かってしまう。

頭が高速で回り出す。

自分が夜見家の人間じゃないなら――私は、いったい誰?

美羽は一瞬考え、顔を上げて雲田伊津美を見た。

「……私とその子が抱き違えだったなら、私……遠野家の子って...

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