第105章 あの人は夜見千絢なのか?

「遠野家への投資は、だいたい引き揚げ終わったよ」

大塚翔太が得意げに言った。

「やっぱり。あなたならやれると思ってた」

夜見千絢は、大塚翔太の手腕を疑っていない。

「でも、ちょっと不思議なの。遠野家はもう破綻してるんでしょ? どうやって資金を回収したの?」

夜見千絢は眉をひそめ、彼を見た。

「遠野家自体には、もう大したものは残ってない。ただ――ここ数年、橋本家が遠野家から相当うまい汁を吸ってた。だから橋本家の連中を直接当たって、今まで掠め取った分を吐き出させた」

大塚翔太は報告するように言う。

「橋本家に、そんな金があるの?」

夜見千絢は信じがたいという顔をした。

「ええ...

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