第110章 どの人がそのイケメン?

宮本治樹はすぐさま表情を整え、強がって言った。

「別に緊張なんかしてない」

「じゃあ、私が教えてあげようか?」

「……それも、ありかもな」

夜見千絢にとっては、誰に教わろうと同じだ。身につきさえすればいい。

承諾の返事を聞いた瞬間、宮本治樹の眉間に、ほんのわずかな笑みが走る。

そして、何食わぬ顔で言った。

「じゃ、ついてこい」

なぜだろう。夜見千絢は、今日の宮本治樹が前に会ったときとどこか違う気がした。

けれど深く考えず、そのまま彼の後ろについて自習室へ向かう。

廊下を歩きながら、宮本治樹は何か話しかけたかった。だが何を話せばいいのか分からず、ふと、以前彼女を病院へ送った...

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