第125章 彼女じゃない

「いつの話だ? わしは何も聞いとらんぞ」白坂おじい様が、険しい声で問いただした。

「聞いてない? 柊真さん、何もお話ししてないんですか?」

「しておらん」白坂おじい様も意外そうに目を見開く。

「えっ……どうしよう。てっきりご存じだと思って、それで口にしちゃって……」

「こんなこと言わなきゃよかった……柊真さんに、私が話したって知られたら、絶対怒られます……」

夜見美羽の顔に、怯えがありありと浮かぶ。

白坂おじい様はこみ上げる怒りを押し込み、落ち着いた口調で言った。

「怖がらんでいい。誰から聞いたかなど、わしは言わん。詳しく話してみなさい」

「……はい」

白坂おじい様に促され...

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