第13章 まさか彼女のせい?

昨夜はレストランで一度顔を合わせただけだが、遠野千絢は別に無礼な人間には見えなかった。

夜見美羽が信じきれない様子なのを見て、雲田司奈はさらに言葉を重ねる。

「そうそう。さっき私が部屋に入ったら、遠野千絢が伯母さんからのプレゼントをいじってたんだよ。もう、田舎者丸出しっていうか……あんなに良い物をまとめて見るの、たぶん人生で初めてなんじゃない? 手放したくなさそうに抱え込んでさ。私が何か欲しがると思ったのか、ろくに話もしないで追い出された」

雲田司奈は夜見美羽の前で、わざと話をねじ曲げる。自分がバッグをねだったことには一切触れない。

遠野千絢が何一つくれなかったうえに、あんなふうに恥...

ログインして続きを読む