第148章 金に困る人間じゃない

「兄さんが付き添ってくれるって」

夜見千絢が言った。

「それなら安心だ。早く良くなれよ。じゃ、俺はこれで切る」付き添いがいると分かった途端、宮本治樹の声から張り詰めたものが抜けた。

「うん」夜見千絢は通話を終える。

電話を置くのを見て、夜見雲が横目で彼女をうかがった。

「誰から? ずいぶん心配してたみたいだけど」

「昨日、私を病院に連れてってくれた宮本治樹。換薬に行くの忘れないようにって電話くれたの」夜見千絢は肩の力を抜いたまま答える。

「宮本治樹……」

夜見雲は少し意外そうに眉を上げた。

「昨日の様子だと、前から知り合いだったのか?」

「ううん。飛行学校で知り合っただけ...

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