第15章 善意のつもりなのか?

そう言い終えると、食事をしている雲田司奈へ視線を向けた。

「雲田司奈、あなたももうお腹いっぱいでしょ。行くよ」

「え? 私、まだ……」

雲田司奈は目を丸くした。お粥をまだ数口しか口にしていないのに、もう席を立つなんて。

けれど夜見美羽が先に出ていってしまった以上、自分だけ残るわけにもいかない。雲田伊津美と夜見槙夫に頭を下げた。

「私も……食べ終わりました。先に失礼します」

雲田伊津美は、美羽がほとんど手をつけないまま立ったのが気になったのか、声をかける。

「美羽、ちゃんと食べられたの?」

「食べたよ」

夜見美羽はそれだけ返すと、バッグを手に玄関へ向かった。

「急ぐな。運転...

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