第168章 彼女に会いに来た?

「飛行学校の中で揉めていた、という話は聞いていません。ただ――この前、社長と夜見さんの写真がネットに出てから、彼女は雲田司奈の家に移って、今日までずっとそこにいました」

石川理生の報告に、白坂柊真はわずかに眉をひそめる。

……夜見美羽と夜見千絢、やっぱり拗れたか。

「それから、もう一つ。あの日、病院でお会いした宮本家の若様ですが……夜見さんのコーチだと分かりました」

「コーチ?」

思わず聞き返すと、石川は静かに頷いた。

「……なるほどな」

白坂柊真の脳裏に、以前の光景がよみがえる。夜見千絢が診察で自分のオフィスに来たとき、彼女はさらりと「コーチがすごい」と褒めていた。

あの日...

ログインして続きを読む