第17章 なんでそんな怒ってんの?

夜見美羽は、雲田司奈が自分のことを思ってくれている顔を見て、思わずくすっと笑った。

「作戦担当? ほんと、あなたって面白いね」

「羨ましいとか、そういうのじゃないの。柊真と一緒にいられるなら、それだけで十分」

その言葉どおり、夜見美羽の頬にはようやく力の抜けた笑みが浮かぶ。胸の奥に居座っていた重たい雲も、少しだけ薄くなった気がした。

「そうだ。あなたが欲しがってたあのバッグ、あとで私が買ってあげる。千絢だって、やっと少しは持ってるものができたんだし……そこはもう、目をつぶってあげて」

「私たち、一応家族なんだから。これからはなるべく穏やかにやっていきたいの。千絢にそんなに敵意むき出...

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