第171章 君に似ているのか?

遠野周生はノックして、医師の診察室へ入った。

橋本佑香の主治医は、入ってきた彼に視線を向けると、淡々と問いかける。

「どうしました?」

「妻が今、痛みがひどくて……治療法というか、少しでも痛みを和らげる方法はありませんか」

周生は穏やかな顔つきのまま、医師をまっすぐ見て言った。

医師はわずかに眉を寄せ、考え込む。

「看護師が鎮痛剤の注射は打っていませんか?」

「打ちました。でも、まだ耐えられないみたいで……もう一度、打ってもらえませんか」

周生がそう提案すると、医師は一瞬だけ逡巡し、頷いた。

「分かりました。追加で1本処方します。薬を受け取って、看護師に投与してもらってくだ...

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