第177章 一人か?

「遠野の連中、病院まで来て千絢にちょっかい出したのか?」夜見徹也は眉をひそめ、夜見雲に視線を向けて尋ねた。

「うん。じゃなきゃ、裕矢が脚を折るような真似するわけないだろ」夜見雲は露骨に不機嫌そうに言う。

夜見徹也は、車椅子に座る夜見千絢を見つめた。瞳には痛いほどの心配が滲んでいる。

千絢は、みんなが自分を気にかけてくれているだけで十分だと思えた。だから空気を明るくしようと、わざと軽い調子で言う。

「もう大丈夫だよ。とりあえずご飯行こう? 雲兄さん、洋食食べたいって言ってたでしょ。兄ならいい店知ってるはずだし、連れてってもらおうよ」

「いいね。ついでに兄貴に奢らせよう。しばらく帰って...

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