第178章 家に行く?

夜見千絢が注文を済ませると、宮本治樹へ視線を向けて言った。

「治樹さん、食べたいもの適当に頼んで。今日は兄がおごりだから」

夜見徹也も宮本治樹を見て、表情ひとつ変えずに続ける。

「遠慮はいらない。好きなものを頼め」

宮本治樹はその無表情をちらりと窺い、軽く咳払いしてから口を開いた。

「食事は大丈夫です。さっきもう済ませたので……飲み物だけもらいます」

そう言って店員に水を頼む。

「千絢、今日、病院で処置してもらった? 俺、見かけなかったけど」

宮本治樹の問いには、少しだけ残念そうな色が混じっていた。

今日は近藤コーチの付き添いで病院へ行った。目的は――夜見千絢に会えるかもし...

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