第187章 婚約破棄など考えるな

「よし。君たちも一日走り回ったんだ、帰って休め」

夜見のおじい様がひらりと手を振り、そう促した。

挨拶を済ませると、夜見裕矢は夜見千絢を連れて外へ出ていく。

夜見美羽と雲田司奈は目を合わせ、こちらも帰る支度をした。

「おじいちゃん、おばあちゃん。私たちも、これ以上お休みの邪魔はしません」

美羽がそう言うと、夜見のおばあ様が首をかしげる。

「美羽、夕飯は食べていかないの? いつもは食べてから帰るでしょう」

「会社のほうで少し用が思い出されて……先に片づけてきます。次はちゃんと、おじいちゃんとおばあちゃんに会いに来ますね」

「そう。仕事が大事だものね」

おばあ様がうなずく。

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