第201章 彼女を通報する

「自分のことだけ気にして」夜見千絢は視線を冷やし、言い捨てた。

自分が合格しようがしまいが、雲田司奈には一ミリも関係ない。

雲田司奈は顔をしかめ、奥歯を噛みしめる。

「ふん……いつまでそんな調子でいられるか、見ものね」

「安心しろ。あの子の腕は俺が一番分かってる。むしろコーチの指示も聞かずに無理やり受ける君らのほうが、あとで恥かくぞ」

宮本治樹が不機嫌そうに言った。

「……どういう意味?」夜見千絢は首を傾げる。

「詳しくは俺も知らん。ただ、申請したのは本来君一人だけだった。なのに名簿が降りてきたら、受験者が三人になってた」

同僚に軽く聞いたところ、残りの二人が自分からねじ込ん...

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