第221章 どうしてここにいる?

夜見千絢は、戻ってきたばかりだ。ここで長い時間を過ごしてきたのは自分のほうなのに――今までの全部が、嘘だったってこと?

考えれば考えるほど胸の奥がざわついて、夜見美羽はバスタオルを掴むと、そのまま浴室へ入った。

湯に浸かって、頭を冷やさないと。こんな鬱陶しいこと、これ以上考えていられない……。

翌日。

夜見千絢が朝食のために階下へ降りると、美羽の姿がない。眉が、ほんのわずかに動いた。

「美羽は?」

夜見雲が降りてきて、何気なく訊ねる。

「会社で用事があるって、先に出ちゃったわ」雲田伊津美が困ったように肩をすくめた。「朝ごはんも食べずに」

「体調はもう大丈夫なのか?」夜見雲が確...

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