第224章 何を懸念している?

「もちろん、会社の立ち上げ資金が少ないのは分かってる。だから最初は小さな投資から始めて、少しずつ経験と資金を積み上げていくつもりだ。必ず、会社をちゃんと軌道に乗せてみせる」

遠野奏斗としても、自分は金融を学んできた。投資なら一番入りやすいし、今の自分が伸ばしていくうえで、いちばん手っ取り早い道だと思っている。

「決めたなら、まずは投資からでいい」夜見千絢は奏斗の考えに頷いた。

「千絢も、俺の考えに賛成してくれるのか」遠野奏斗の瞳が、わずかに熱を帯びる。

夜見千絢は口元をゆるめた。

「当然。反対する理由がないもの」

「でも、投資ってリスクもあるだろ。君は心配じゃ……」

万が一失敗...

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