第23章 診断

もし彼女が小細工でもしようものなら、詐欺の容疑で警察に突き出してやる――!

遠野千絢は白坂柊真をちらりと見やった。ようやく口を挟まなくなったのを確認すると、そのままおじい様の脈を取り始める。

斎藤先生は興味津々といった顔で遠野千絢を凝視していた。チナ先生の弟子だと名乗るこの小娘が、いったい何を見抜くというのか――。

遠野千絢の指先が、そっと白坂おじい様の手首に触れる。脈の跳ね方、沈み方、硬さ。ひとつひとつを丁寧に拾い上げていく。

……数秒後、彼女の眉がきゅっと寄った。

七十歳の脈にしては、力がありすぎる。それに――硬い。

遠野千絢は手首に意識を集中させ、脈拍数を数える。

……1...

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