第230章 職業柄

ロールスロイス。

「白坂社長。入札の件ですが、何かお考えは?」夜見千絢は単刀直入に切り出した。

「急がなくていい。飯を食ってからにしよう」白坂柊真は落ち着き払って言う。

夜見千絢は眉をひそめた。

「今ここで話しても都合いいですし、市街地に着く頃には大体まとまると思います」

正直、食事は遠慮したい。

「俺と飯、食いたくないのか?」

白坂柊真の瞳が、わずかに細くなる。

さっきは宮本治樹の誘いを断っていなかったはずだ。

夜見千絢は白坂柊真を見つめ、少し戸惑った。この人、今日はどこか変だ。

「白坂社長って、食事しながら仕事の話をするタイプなんですか?」探るように尋ねる。

別に嫌...

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