第31章 孫娘の言葉が一番役に立つ

だが次の瞬間。大奥様は、遠野千絢が抱えてきた花束の量を見た途端、ぱっと目を輝かせた。

「まあ! こんなにたくさん? いったいいくらしたの?! ……でも、戻ってきたばかりでお金なんてないでしょう。あとでおばあちゃんが、大きいお年玉を包んであげるわね」

「そんなにかかってませんよ、おばあさま。……気に入りましたか?」

遠野千絢は首を横に振り、穏やかな眼差しで大奥様を見つめて尋ねた。

花を選んだのは、ほとんど自分の感覚だけ。おばあさまの好みに合うかどうか、正直なところ自信はなかった。

その横で、夜見美羽はじわりと自信を取り戻す。

――二十年以上、家族として一緒に暮らしてきたのは自分だ。...

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