第50章 張り合うことになった

小林佑一はそれを聞くなり、真っ先に札を上げた。

「400万」

小林佑一が番号札を高く掲げた。

「500万」

別の書道コレクターも続いて札を上げた。

「600万」

小林佑一は間髪入れずに重ねた。

……

夜見千絢は、フロアの数人が競り合う様子を上から眺めていた。いつの間にか値は1000万まで跳ね上がっている。

――そろそろ、私の番。

彼女は迷いなく、1300万を入れた。

「7番個室、1300万でございます!」

競売人の声が会場に響く。

小林佑一は席でそれを聞いた瞬間、露骨に眉をひそめ、2階の7番個室を睨み上げた。

「……うっぜぇ。なんでまた俺に突っかかってくんだよ!」...

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